2015年における日本のAirbnb(エアビーアンドビー)宿泊が、5000億円規模に達したそうです。日本支社が出来てわずか2年で、一大経済マーケットへと成長したAirbnb民泊。

「ワンルーム程度の規模なら、私にも民泊運用できないかしら?」そう思案する人が増えるのも、不思議ではありませんね。いや、「人が」だけではないのです。空き物件を持て余している不動産業者の民泊参入もまた、どんどん増えています。

Airbnb民泊の経営は、物件のタイプによって、難易度がまったく変わってきますが、この記事では、「ワンルーム」かつ「賃貸」という、最もニッチな(難易度の高い)物件タイプの民泊経営について、検証と解説を試みます。

1 「ワンルームの賃貸」で、民泊受け入れはできるの?

Airbnb(エアビーアンドビー)などの現代民泊経営を検討している人が最も気にかけているのは、「逮捕されないだろうか?」ということでしょう。法律について知っておくのは、とても大切です。しかも、多くの人が誤解してしまっていることなので、要注意ですよ!

1−1.ワンルーム賃貸での民泊受け入れは、法律的に言えば、「厳しい」…。

「ワンルーム民泊は合法化された」と思い込んでる人が多いのですが、それは誤解です!

2016年の春、旅館業法の簡易宿所に関する規定が、2つも同時に改定されました。まずは延べ床面積に関する規定が、「最低33平方メートル以上」から小規模宿泊施設なら「1人あたり3.3平方メートル以上」に緩和されたのです。ワンルーム物件は20平方メートル程度が平均ですから、これなら規定内ということになります。

次に、玄関帳場(フロント)の設置に関する規定ですが、これまでは「義務」だったものが、「収容人数10人未満の簡易宿泊施設に関しては、設置することが望ましい」という緩い表現に変わったのです。「設置しなくてもかまわない」ということですね。

この2点の規制緩和から、「ワンルーム民泊がついに合法化された!」と解釈した人が多かったわけなのですが、それは早とちりなのです!というのも、民泊経営に関する規定は、ほかにもまだ幾つも存在しているからですね。この2点の規定を満たしているだけでは、自治体からの認可は得られません。

また、日本政府の意向はここ最近、めまぐるしいほどの勢いで変化・流動し続けています。たとえば玄関帳場に関しても、「設置しなくても良い」と発表したわずか数十日後に、「対面でチェックイン対応できない施設は認めない」とまるで正反対のようなことを決定しています。

1−2.法律よりも「日本政府の意向」をくみ取るべし!

すると、法整備の確立しきっていない現段階では、民泊の法律に関して細かく説明していくことはとても不毛で、頭が混乱するだけなので、極力割愛していきたいと考えています。民泊経営の上では、法律の表面よりも、「日本政府の向かおうとしている要点」を掴むことが大切です。それについては、思いのほかシンプルでわかりやすいのですよ。

民泊についての日本政府の意向。
・ホストが在宅する「ホームステイ型」民泊は、力強く推進しようとしている。
・超大手企業による大型の民泊施設は、ホテルの代替施設として期待・推進。
・中小規模の投資家による家主不在型民泊は、全面的に廃止させていく構え。

特に3つ目の項目に注視していただきたいのですが、結論としては、個人が「ワンルーム賃貸」を法律に則って経営することは、非常に厳しいのです。
ポイント1:民泊についての法律と日本政府の意向を、一通り理解しておくこと。

2 大家さんから許可を得られるか?管理組合から許可を得られるか?

しかし、正直な話、民泊経営を行うにあたって、「法律を遵守する」ということはあまり気にする必要はありません。

なぜなのでしょうか?

2−1.日本の民泊物件の99パーセントは、未認可物件であるのが実情…。

旅館業法の規定クリアが難しいのは、何も「ワンルーム民泊」に限ったことではありません。一軒家やファミリータイプのマンションでもやはり、持ち家であってもなお、法律を遵守するのは難しいのです。そのため、日本のAirbnb(エアビーアンドビー)民泊の99パーセントは、未認可(法の規定を満たしていない)物件と言われているほど…。

2−2.未認可の物件でも、立ち退きを命じられたケースはほとんど無い。

それでも日本のほとんどの民泊物件は、営業停止に追い込まれるような事態には陥っていませんね。なぜかと言えば、ニュースになるほど荒稼ぎするか警察に通報されるような事態にでもならないと、未認可民泊である事実が明るみに出ることはないからです。

そしてまた、民泊を推進したい日本政府としては、未認可の民泊物件を片っ端から検挙するようなつもりは、現時点では、無いのです。

ですから、「旅館業法の規定を遵守する」ということは、あまり考える必要はないと言えます。これが、「グレー経営が黙認されている」ということの意味です。

かといって、あなたの民泊経営を咎める人が誰も居ないというわけでは、ありません!

2−3.大家さんと管理組合に許可を貰うことが、旅館業法遵守よりも重要!

日本政府が民泊に対して寛大であっても、あなたの民泊を制止しようとする人たちはいます。

それは、物件の大家さんと管理組合です。この二者に禁止される場合、立ち退きを命じられたり裁判沙汰に発展してしまったりするので、無視するわけにはいきません!

対策はあるのでしょうか?

2−3−1.大家さんに許可を貰うには、「トラブル対策の徹底」と「家賃の割り増し交渉」が有効!

まずは、あなたのワンルーム物件の大家さんに、民泊経営の許可を得ましょう。一般的に、賃貸物件はまた貸しが禁じられていますが、最終的には大家さんが「OK」と言えば可能なのです。

承諾をもらうコツとしては、トラブル防止策について具体的に何項目も並べ立て、プレゼンテーションをすることですね。「館内は禁酒・禁煙・ペット禁止とし、物件が汚れたり臭いがこびり付いたりしないように配慮します」といったことです。もう1つは、「家賃の割り増し交渉」です。「月々の家賃を今の額よりプラス5,000円払いますから、民泊経営を認めてください。」といった具合です。相手にメリットを提供しましょう。

実際問題として、昨今増えてきている「民泊許可物件」というのは、何か特殊な設備を導入したものというわけではなく、「ただ大家さんが民泊に承諾をした物件」に過ぎないです。そして承諾の理由はもっぱら、「民泊許可物件と銘打つことで、家賃を引き上げられる。借り手が増える。」といった金銭メリットが要因です。すると、これまでは民泊が禁止されていたとしても、あなたが交渉することによって、「それ相応のメリットがあるなら良いよ」と大家さんが言ってくれる可能性は、充分にあります。

2−3−2.管理組合に許可を貰うには、管理人さんを味方に付けるのが有効!

次に、管理組合からも許可を得なくてはなりません。管理組合に対しても、トラブル対策についてしっかり熱弁しましょう。「夜10時には消灯とし、夜中に騒がしくならないように徹底します。」「ゴミの分別はホストの私が責任を持って行い、徹底します。」といったことです。騒音とゴミの問題は、特に重要ですよ!なお、金銭的な交渉を管理組合にするのは、難しいですね。

一般的に、管理組合というのは、自治会役員と管理人さんの二者を指します。特に管理人さんを味方に付けることが重要です。管理人さんは、自治会への発言権や影響力の大きい人が多く、また、民泊ゲストと最も関わりあう機会が多いのは管理人さんなので、管理人さんの承諾さえ得られれば、うまく配慮してもらえることがあります。

ちなみに、さらに上の不動産会社から許可を得なければならないケースもあるでしょう。とはいえその場合に関しても、管理人さんが交渉や仲介にあたることが多いので、やはり管理人さんを味方につけることができたなら、承諾を得られる確率はぐんと上がるのです。

2−4.大家さんにも管理組合にも許可を得られないなら、引っ越しを検討しよう。

大家さんや管理組合から許可を得られなかった場合、もうお手上げでしょうか。そんなことはありません!現在の物件で許可が下りないならば、引っ越しを考えましょう。

民泊許可物件はどんどん増え続けているので、手持ちの物件にこだわらずに広い範囲で探せば、見つけることはそう難しくありません。大家さんが許可しているということは、管理組合も禁止条例を設けていない可能性が高いと言えます。
ポイント2:大家さんと管理組合から許可を得ること。

3 「ワンルーム賃貸」で民泊受け入れを実現する、ウルトラCなアイデア!

法律の面からも、大家さんや管理組合の面からも、ワンルーム賃貸における民泊は、「とても厳しいですよ!」「やめておいたほうが良いですよ!」という論調になってしまうのが実情です。しかしこのページは、そんなニッチな「ワンルーム賃貸」という物件スタイルでどう民泊経営をするか、という論点でしたね。

方法は、無いわけではないのです。

3−1.ワンルームでもゲストと同居してしまえば、「ホームステイ型」になる!

トピック≪法律よりも「日本政府の意向」をくみ取るべし!≫で解説しましたが、「ホームステイ型民泊に関しては日本政府が味方している」という情勢については、理解してもらえましたね?

であれば、です。

ちょとビックリするようなアイデアですが、ワンルーム民泊に関しても、「ホームステイ型」で運営してしまえば良さそうです。ホストであるあなたは、「ゲストと同居する暮らし」を耐える必要がありますが…。

3−2.驚きの「ワンルーム同居」民泊、実例もニーズもけっこうある。

「20平方メートルばかしの狭いワンルームで、他人と同居なんてできないよ!」とあなたは言うかもしれません。でも、そうでもないのです!世界各国200万軒を数えるAirbnb(エアビーアンドビー)民泊施設の中には、ワンルーム物件でルームシェアするものも、少なくありません。

そして、そんな手狭な宿泊施設を利用するゲストもまた、決して少なくないのですよ。まぁ、「1000円程度で泊まれるから」という金銭的な動機であることが多いようではありますが。

3−3.集合住宅を丸ごと借り切ってしまうという、離れ業!

「ワンルーム賃貸」物件で民泊を経営するためのアイデアが、もう1つあります。それは、「集合住宅を丸ごと借り切ってしまう」というもの。

一般的に、ある集合住宅の部屋を、多く借り上げて民泊利用すればするほど、その集合住宅の住民から反感を買ってしまいます。けれども、それを「集合住宅全戸」まで徹底してしまうなら、あなたにクレームをつける集合住宅住民は誰もいなくなりますよね。「逆転の発想」ということです。

3−4.ワンルーム×6戸程度の集合住宅なら、家賃も30万円程度で済む。

「そんなお金は無いよ!」とあなたは言うかもしれません。たしかに、50戸のマンションを全部借り切るとなると億単位の資産も必要になってしまうでしょうが、集合住宅の中には、もっと小さいものもありますね。そう、ワンルームが4戸や6戸程度のアパートなら、どうでしょうか?それなら家賃は、全戸分を合わせても30万円程度で済むことになります。敷・礼金や設備費用も必要ではありますが、それでも数百万円程度の予算を持つ投資家なら、決して不可能な額ではなさそうです。

でも、ただ集合住宅を独占するだけでは、ちょっと足りません。

3−5.そのうちの一戸に住んでいれば、トラブル防止の良策になる!

家主不在型の民泊ですと、トラブルが起きやすくなってしまいます。トラブルが起きると営業停止や訴訟問題となりますから、絶対に避けたいところ。そのために、借りた6戸のうちの1つのワンルームには、ホストであなたが住むようにするのです。さらにAirbnb(エアビーアンドビー)上では、閲覧者に対して、「あなたにお貸しする部屋の2つ隣に、私が住んでいます。」と伝えておきましょう。

「まるまる貸し切り」タイプの物件を好む民泊ユーザーは、マナーのよくない人が多いのですが、「ホストがすぐそばに住んでいますよ」とクギ刺しをすることによって、おとなしく過ごしてくれるようになるでしょう。また、近くに住むことによって、ゲストが万が一大声で騒ぎはじめたとしてもすぐに止められますし、ゲスト側からの苦情やヘルプ要請に対しても、すぐに応じてあげることができますね。(=ゲストからクレームを受ける確率も減る。)

3−6.「まるまる貸し切り」民泊なのに、民泊代行業者に頼らずに経営できる!

さらに、こうした経営方法であれば、「まるまる貸し切り」民泊であるにも関わらず、民泊代行業者に業務委託をする必要性がなくなります!民泊代行業者への委託は、手間が減らせますし無知でも経営できるためにラクではありますが、収益の取り分は彼らのほうが多くなってしまうので、ホスト自身で行えたほうが好ましいです。

こんなふうに、知恵と工夫次第では、「ワンルーム賃貸」という民泊に最も不向きな不動産物件でも、民泊ライフを楽しむことができるかもしれません。
ポイント3:大胆な発想の転換が必要。

4 トラブル対策は徹底的に!

集合住宅かつ賃貸という環境で民泊受け入れを行うのであれば、トラブルへの対策は徹底的に行う必要があります!いくら大家さんが許可を与えてくれたとしても、全戸借り切ることで管理組合を仕切れたとしても、クレーム沙汰が起きてしまえば、やはり立ち退きや営業停止を命ぜられたり、損害賠償の請求や裁判沙汰に発展してしまうことは、ありうるのです。

4−1.予約の段階でマナーの良いゲストを選り抜くように徹底しよう。

トラブル対策として真っ先に行いたいことは、「ゲストの選り分け」ですね。Airbnb(エアビーアンドビー)などで宿泊予約を受ける段階で、マナーの良い(トラブルを起こさなそうな)人ばかりを選んでおくのです。

一口に民泊といっても宿泊利用者は多種多様で、あなたがどんなリスティング(Airbnb上の施設の詳細ページ)を書くかによって、訪れる客層はかなり大きく変化するのだということを知っておきましょう。

Airbnbのリスティングの「ハウスルール」の項目では、その「客の選り分け」が効率よく行えるようになりました。

  • 喫煙/禁煙
  • 子供可/不可
  • 乳幼児可/不可
  • ペット可/不可
  • パーティ可/不可

これらトラブル懸念の5大客層について、チェックリスト形式でわかりやすく記載することができます。トラブルを確実に防ぎたいのでれば、5つの項目すべてにおいて、「不可」にしておいたほうが良いです。「不可」を増やせば増やすほど、集客力は下がってしまいますね。同時に収益も下がることになりますが、民泊を停止させられては元も子もないので、あまり欲張らないことが大切です。

特に、パーティは絶対に禁止したほうが良いです!騒音トラブル、ゴミのトラブルを中心に、酔っぱらって備品を壊されてしまったり、近隣住民に絡んでしまったり、大麻パーティなどに利用されてしまうことさえもあるのです。また、飲酒に関しても、禁止事項として特記しておくことをお勧めします。パーティまでいかずとも、お酒を飲んでしまうと騒音や器物破損などのトラブルが多発しやすくなってしまうのです。

4−2.ハウスルールをしっかり決め、ハッキリと伝えるようにする。

ゲストが、Airbnb(エアビーアンドビー)のリスティング(施設の詳細ページ)上で禁煙や禁酒などのルールを理解してくれたとしても、来場時にはそれをすっかり忘れてしまっていることも少なくありません。そのため、ルールブックをわかりやすく書くなどして、民泊施設の中でもハウスルールを徹底させる努力が大切です。

また、リスティングのチェックリストに無かったルールについても、作成して警告しましょう。「マンションの管理人や住民とすれちがったらあいさつをしてください。」「携帯電話やスカイプの通話は夜10時までにしてください。」といったことです。

4−3.ゲストには、不愛想にしないこと。

愛想とトラブルに何が関係するのかと思われるかもしれませんが、決して無関係ではありません。人の心理として、「親しみを感じている人には迷惑をかけたくない」という良心・思いやりが働きやすいのです。

そのため、予約でのやりとりやチェックインの説明で愛想よく接するのはもちろん、その後も「困ったことはありませんか?」と気を配ったり、「あなたの国のことを教えてください!」とフレンドリーに話しかけたりすることは、とても有意義です。そうして親睦を深めておくと、あなたが監視できない場面でも、ゲストはマナー違反を犯さないよう努めてくれるようになるでしょう。

4−4.Airbnb(エアビーアンドビー)の「ホスト補償保険」を活用しよう。

どれだけ気を付けていても、トラブルが起きてしまうことはあります。有事の場合には、被害を最小限に食い止めることが大切ですね。特に、近隣住民など第三者に被害が及ばないように、または苦情が大規模に膨らんでいかないように、水際でせき止めることが重要です。

Airbnbは、有事の時のために、いくつかの保証制度を用意してくれています。そのうちの「ホスト補償保険」は、近隣住民などの第三者に被害を与えてしまったときに賠償金を肩代わりしてくれる、自賠責保険のような救済制度です。しかも、賠償金額は最高100万ドル(約1億円)という充実ぶり。これはぜひ活用すべきですし、そのために事前に知っておきましょう!

示談ではないですが、何か被害を与えてしまった場合には、後手後手に回らないように、迅速に・先回りで、謝罪や弁償を行いましょう。それによって、裁判沙汰や警察沙汰、不動産会社に通報される事態は防げるかもしれません。

なお、この「ホスト補償保険」は、事前の登録や掛け金などは不要です。(普段の仲介手数料の中に掛け金が含まれているような概念と言えます。)
ポイント4:トラブル対策は、常に先手で徹底的に!

5 ゲストに喜ばれる部屋づくりのコツ。

トラブルやクレームを防ぐためにも、集客率をアップさせるためにも、ゲストに喜ばれる部屋づくりは大切ですね。どのような部屋が喜ばれるのでしょうか?どのような設備が望まれているのでしょうか?

5−1.「ワンルーム同居」のケースでは、どんな部屋づくりが有効か?

まず、「ワンルーム同居」のケースについて考えてみましょう。

この民泊形態の場合、ゲストの満足度を上げるのはとても難しいです。プライバシーはまるでなく、快適でもないことを覚悟のうえで予約してきてくれているはずですが、それでも配慮は必要ですね。

5−1−1.ワンルームの限られた空間でも、「プライベート確保」を工夫する。

まず第一に、ゲストの「プライベート確保」を工夫しましょう。一空間しかないワンルーム物件でそれをやるのは至難の業ですが、不可能でもありません。たとえば、テントや天蓋(てんがい)を用意しておくのはどうでしょうか?ゲストのベッドをテントで覆ってあげたり、天蓋を掛けてあげたりすれば、小さなプライベート空間を作ることができます。間仕切りのようなものでも良いかもしれません。

5−1−2.「寝心地の良い寝具」を。ソファーベッドは厳禁!

次に、「寝心地の良い寝具」を提供してあげましょう。「ワンルーム同居」民泊の場合、ソファーに眠ってもらうケースが多いようなのですが、ソファーはやはり、寝心地が良くありません。これは、背の高い外国人の場合、特に顕著なのです。「ソファーベッドなら大丈夫だろう」と思ってしまうかもしれませんが、ソファーベッドも寝心地はよくありません。

三つ折りのマットレスなら、使わないときはコンパクトに収納できますから、ワンルームにも置いておけるでしょう。厚さ5センチ程度のものでもそれなりの寝心地は得られますよ。

5−2.「集合住宅借り切り」のケースでは、どんな部屋づくりが有効か?

続いて、「集合住宅借り切り」のケースについて。

5−2−1.ホテルではなく民泊を選ぶということは、「充実したキッチン」を望んでいる。

まず第一に、「キッチンの充実」を図りましょう。「まるまる貸し切り」民泊を好むゲストは、同じくプライバシー性の高いホテルを好む客層と似通っていますが、ホテルと民泊との差は、「キッチンが使えるか否か」です。キッチンが不要なら民泊ではなくホテルを選んでいるはずで、あなたの民泊に泊まりに来たということは、キッチンを使いたいと願っている可能性が高いと言えます。

コンロの数を増やしたりシンクを広くしたりすることは厳しいでしょうが、食器などのキッチングッズを充実させたり、調味料を充実させることは、可能ですよね。また、電子レンジと冷蔵庫は欠かさずに設置しましょう。

5−2−2.ホスピタリティ篤く、不便や不満を解消してあげよう。

次に、これは設備とは異なりますが、「ホスピタリティ」です。一般的に、「まるまる貸し切り」タイプの民泊施設では、管理者が近くに居ないため、ゲストが不便をこうむっています。しかし「集合住宅借り切り」ならば、同じ部屋にはいなくとも1つ2つ隣の部屋にあなたが待機していられますから、「まるまる貸し切り」の弱点をカバーしてあげることが可能になりますね。

特に外国人ゲストは、日本の家電の使い方がわからなかったり、日本の交通機関の乗り継ぎがわからなくて困ってしまうことが多いです。そのような困難に直面していないかどうか、たびたびお伺いを立てるようにしてあげましょう。そして困っているなら、親身になって助けてあげてください。
ポイント5:ゲストに喜ばれる部屋を知り、それを徹底すること。

6 総括と注意事項。

「ワンルーム」かつ「賃貸形態」の物件で民泊受け入れを行うことは、いろいろな意味で非常に難しいです。最もクレームを受けやすい物件でありながら、最もクレームに弱いのですから、経営には、細心の注意と努力、そしてゲストへの誠意が不可欠ですね。

当ページで解説した5つのポイントを、おさらいしましょう。

ポイント1:民泊についての法律と日本政府の意向を、一通り理解しておくこと。
ポイント2:大家さんと管理組合から許可を得ること。
ポイント3:大胆な発想の転換が必要。
ポイント4:トラブル対策は、常に先手で徹底的に!
ポイント5:ゲストに喜ばれる部屋を知り、それを徹底すること。

※注意※
なお、当ページは、ワンルーム賃貸物件での民泊経営を推奨するものではありません。それをやるならどのようなアイデアがあるか、ということを検証したに過ぎず、推奨はいたしません。経営をするなら、くれぐれも、自己責任のもとでご検討ください。
民泊スタートアップnaviでは、様々なケースにおける民泊運営のノウハウを検証し、アドバイスをしています。ワンルーム賃貸以外の民泊についても幅広く解説していますので、
トップページからお好みの記事を探し、お役立てください。

まとめ

【「ワンルームの賃貸」で、民泊経営はできるの?】

  1. Airbnb(エアビーアンドビー)などの商業民泊を前提として言えば、「ワンルーム賃貸」での民泊経営は、法律面で非常に厳しい。自治体の認可を得るのは、一般民泊ではまずムリ。
  2. しかし、法律に則るよりも、「日本政府の意向」をくみ取るべし!
    1.ホストが在宅する「ホームステイ型」民泊については、力強く推進しようとしている。
    2.超大手企業による大型の民泊施設は、不足がちなホテルの代替施設として期待・推進している。
    3.中小規模の投資家による家主不在型民泊は、全面的に廃止させていく構え。家主不在型民泊はトラブルが多いゆえ。

【大家さんから許可を得るには?管理組合から許可を得るには?】

  1. 2016年6月現在、日本の民泊物件の99パーセントは、未認可物件であるのが実情。
  2. しかし、未認可の物件でも、立ち退きを命じられたケースはほとんど無い。日本政府は民泊カルチャーを普及させたいので、問題を起こしていないホストは大目に見ている。
  3. 大家さんと管理組合に許可をもらうことが、旅館業法遵守よりも重要!
  4. 大家さんに許可を貰うには、「トラブル対策の徹底」と「家賃の割り増し交渉」が有効!
  5. 「民泊許可物件」というのは、何か特殊な設備を導入したものというわけではなく、「ただ大家さんが民泊に承諾をした物件」に過ぎない。そして承諾の理由はもっぱら、「民泊許可物件と銘打つことで、家賃を引き上げられる」といった金銭メリットが要因。
  6. 管理組合に許可をもらうには、管理人さんを味方に付けるのが得策!管理人さんは自治会への発言権や影響力も強いため。
  7. 不動産会社から許可を得なければならないケースもあるが、その場合も管理人さんが交渉や仲介にあたることが多いので、やはり管理人さんを味方に付けることが有効。
  8. 大家さんにも管理組合にも許可を得られないなら、引っ越しを検討しよう。民泊許可物件は少なくはなく、どんどん増え続けている。

【「ワンルーム賃貸」でも民泊経営を実現する、ウルトラCなアイデア!】

  1. ワンルームでもゲストとルームシェアしてしまえば、「ホームステイ型」民泊になる!「ホームステイ型」なら規制を受けにくくなる。
  2. 驚きの「ワンルーム同居」民泊という発想だが、実例もニーズもけっこうある。ただし1泊1,000円程度でないと集客は厳しい。
  3. 資金に余裕があるなら、「集合住宅を丸ごと借り切ってしまう」という、離れ業なアイデアもある。
  4. 集合住宅と言ってもワンルーム×6戸程度のアパートなら、家賃は全戸合わせても30万円程度で済む。先行投資も数百万円もあれば可能。
  5. そのうちの一戸にあなた(ホスト)が住んでおけば、トラブル防止の良策になる!(家主同居型民泊に近い形態がとれるため。)
  6. この形態ならば、「まるまる貸し切り」民泊なのに、民泊代行業者に頼らずに経営できる!毎月の経費がかなり節約できる(あなたの収益が増える)ということ。

【トラブル対策は徹底的に!】

  1. 予約を受ける段階で、マナーの良いゲストを選り抜くように徹底しよう。ハウスルールのチェック項目では、タバコ、子供、乳幼児、ペット、パーティという5大トラブル客層は全部「不可」にすると良い。特にパーティは厳禁。
  2. ハウスルールをそれら以外にもしっかり決め、ハッキリとゲストに伝えるようにすること。
  3. ゲストには不愛想にしないこと。愛想よく接し親近感を持ってもらえると、「迷惑をかけないようにしよう」と自制してもらいやすくなる。
  4. 有事の際にはAirbnbの「ホスト補償保険」を活用しよう。「ホスト補償保険」とは、自賠責保険のようなもので、第三者に最高約1億円まで賠償金を払ってくれる。積立金は要らない。

【ゲストに喜ばれる部屋づくりのコツ。】

  1. 「ワンルーム同居」のケースでは、どんな部屋づくりが有効か?
    ・ワンルームの限られた空間でも、「プライベート確保」を工夫する。ゲストの寝具をテントや天蓋(てんがい)で覆ってあげるなど。
    ・「寝心地の良い寝具」を提供してあげよう。ソファーベッドは寝心地が悪いので厳禁!
  2. 「集合住宅借り切り」のケースでは、どんな部屋づくりが有効か?
    ・ホテルではなく民泊を選ぶということは、「充実したキッチン」を望んでいる可能性が高い。キッチンアイテムや調味料を充実させておこう。
    ・「部屋づくり」とは違うが、ホスピタリティあふれるおもてなしをしてあげよう。ホームステイ型民泊と同じように、ゲストの不便や不満を解消してあげよう。

【総括と注意事項。】
ポイント1:民泊についての法律と日本政府の方針を、一通り理解しておくこと。
ポイント2:管理組合と大家さんから民泊経営の許可を得ること。
ポイント3:「ワンルーム賃貸」は民泊に不向きなので、大胆な発想の転換が必要。
ポイント4:トラブル対策は、常に先手を心掛け、徹底的に行うこと!
ポイント5:民泊ゲストに喜ばれる部屋を知り、それを徹底すること。

※注意※
このページの一連の解説は、ワンルーム賃貸物件での民泊経営を推奨するものではありません。自己責任のもとでご検討ください。

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