民泊をしているゲストから「お金を貸してほしい。」と言われたら、あなたならどうしますか?

直接「貸してほしい」と言われた場合には、断ることもそれほど難しくはありませんが、不意の事態でお金を貸さなければならない(立て替えなければならない)ことも、稀にあるものです。

それが大きなトラブルに発展しないよう、今回は、Airbnb(エアビーアンドビー)などの民泊における、ホストとゲストとの間での「お金の貸し借り」について、考えてみましょう。

1.民泊で、お金の貸し借りは起こり得るのか?

民泊 お金 貸し借り

そもそも、ホストがゲストにお金を貸すという事態は起こり得るのでしょうか?

1−1.ホスト不在タイプの民泊では、あまりお金の貸し借りは発生しない。

Airbnb(エアビーアンドビー)などの民泊において、お金の貸し借りが発生することは、そう多くありません。なぜなら、現状の日本でのAirbnbの多くは「ホスト不在タイプ」の宿だからです。そばにいないホストに対して、「お金を貸して」と要求してくるゲストは、そうそういないはずです。

しかし、ホスト不在タイプの宿でも、ゲストのそばに他に頼れる人がいないのであれば、すぐにホストであるあなたに連絡がくることになるでしょう。異国の地でゲストが頼れるのは、ホストであるあなただけであるかもしれないのです。

1−2.ホームステイタイプの民泊の方が、貸す必要のあるケースに遭遇しやすい。

常にホストがゲストのそばにいる「ホームステイタイプ」の宿のホストの場合、ゲストは困ったときに、すぐにホストに相談することができます。そうなると、ホスト不在タイプのホストよりも、ホームステイ民泊であるホストの方が、お金の貸し借りという場面に遭遇しやすいといえるでしょう。

「ホストファミリー」とは、日本においての「ゲストの家族」のようなものです。家族の一員が困っていたら、ホストの側としても、「助けてあげたい」と強く感じることでしょう。

ですが、「お金の貸し借り」というものは、相手が誰であろうと、とても危ういものです。

本当にゲストにお金を貸しても、大丈夫なのでしょうか?

2.基本的には、「お金の貸し借り」はしないほうがよい。

民泊 お金 貸し借り

ゲストがどういった理由で申し出たにしろ、「お金を貸してほしい」という要望には、基本的には応じないほうがよいでしょう。

もし、貸すのであれば、「お金は貸したら返ってこないだろう」という覚悟を持っておきましょう。

もちろん、良識のあるゲストがお金を返さない、なんてことは考えられないことです。しかし、すべてのゲストがそうであるとは限りません。

2−1.借金を請うてくる人は、そもそもお金にルーズな可能性が高い!

旅行者の場合、ある程度決まった金額を予算として決めたうえで、旅に出ているはずです。

その予算内でお金が回せなかったり(足りなくなったり)、換金が出来ていない状態(お金がすぐに使えない)など、お金のやりくりがうまくできない人は、お金の管理能力自体があまり高くない可能性があります。お金にルーズである可能性が高いということです。

そういう相手に対して、お金を貸してしまった場合、やはり返してもらえる可能性はとても低くなるでしょう。

2−2.ゲストがルーズでなくても、お金の貸し借りが発生するケースもある。

ゲストが「お金の管理にルーズ」な場合以外にも、ゲストから「お金を貸してほしい」と申し出られるケースもあります。ホストであるあなたが、ゲストにお金を貸す必要が生じるのは、どんな時なのでしょうか?

まず、お金を貸す必要がありそうなケースその1は、「ゲストがお金を失くした場合」です。
財布を落としてしまったり、スリにあってしまった場合などですね。

そして、ケースその2は、「外国人が購入しにくい(できない)ものを購入したがっている場合」です。
日本語でしか購入の案内がないものであったり、日本人が登録しなければ購入できないものをゲストが欲しがっている場合などです。

しかし、そうしたケースでも、ホストのあなたが「リスクを背負わずにお金を工面してあげられる方法」は、あります!その方法を、各々のケースについて、詳しくみていきましょう。

3.ケース1:「ゲストがお金を失くした場合」の解決方法。

民泊 お金 貸し借り

ゲストがお金を失くした場合、それがどんな状況かによっても、事態が多少変わってきます。

「現金を失くしても、カードはある」のか、「現金もカードも失くした」のか、「バックパックごと財布もパスポートも失くした」のかによって、対応の仕方は違います。

また、本人が落とした(失くした)のでなく、スリなどの事件に巻き込まれた場合は、本人だけの責任とは言い切れませんので、ホスト側としても、なんとかしてあげたいと思ってしまいますよね。

3−1.1,000円程度の日銭は、即座に工面してあげる覚悟を持っておこう。

ゲストがお金を失くした時、すぐにお金を使う必要性がどうしても少なからずあるので、ホストであるあなたが、お金を貸さなくてはならなくなるでしょう。

例えば、「その日の夕食が食べられない。」「明日、留学先の学校へ行くための電車賃がない。」などですね。ですから、1,000円程度の日銭はすぐに工面してあげる覚悟を持っておきましょう。

「現金を失くしても、カードがある」という場合は、借金の申し出は丁重にお断りしましょう。

「銀行が閉まっていて、カードでお金が下せない。」といわれても、今はコンビニのATMであれば多少手数料がかかるにせよ、24時間お金の引き出しが可能です。セブン銀行のATMは、24時間365日開いていて、海外のクレジットカードの多くに対応しているうえに、全国のコンビニだけでなく、空港や駅、商業施設など、多くの場所におかれています。

3−2.お金以外の方法で助けてあげることもできる。

お金を失くして困っているゲストを助ける方法は、金銭の提供だけではありません。

ホームステイタイプのホストファミリーであれば、夕食を家族と一緒に提供してあげたり、隣駅の学校まで車で送ってあげる(自転車を貸してあげる)など、「お金の貸し借り」をしないで助けてあげるという方法もとれるでしょう。ホスト不在タイプのホストであっても、こうやって寄り添ってあげることが可能である場合もありますよね。

自分が可能なことで、何か手助けできることがないか考えてみるとよいでしょう。

3−3.警察に届け出るのを、手伝ってあげよう。

お金を失くした場合は、すぐに警察にも届け出ておくとよいでしょう。

落としたのであれば「紛失届」、盗まれたのであれば「盗難届」ですね。落としただけなのであれば、すぐに警察に届けられることもあります。盗難の場合でも、現金だけ抜き取られ、財布や身分証明書などは警察に届けられるというケースもあります。

警察への説明や届け出の書類への記入は、外国人のゲストにとっては大変なことも多いので、手伝ってあげるとよいでしょう。交番のお巡りさんが、英語を使えるかどうかもわかりませんしね。

また、「お金と一緒にパスポートまで失くしてしまった」などという時は、それぞれの国の「大使館」に連絡する必要があるかもしれません。大使館の場所を調べたり、連絡を取るのを手伝ってあげましょう。

但し、大使館では、母国と連絡をとったり、パスポートの手続きなどは手伝ってくれますが、お金を工面してくれる可能性は低いです。

3−4.「問題解決センター」なら、海外送金よりも手軽にお金の工面ができる。

普通の海外旅行の場合、お金をなくしてしまったなら「海外送金」をしてもらうのが通例となります。この場合、日数がかかったり、高額の手数料がかかったり、指定の銀行が決められていたり、手続きがややこしかったりと、大変な面が多々あります。

しかし、Airbnb(エアビーアンドビー)利用者の場合は、もっと便利で簡単な方法があります。

それは、Airbnbの「問題解決センター」を利用することです。

ホストがゲストに対してお金を貸し、その金額をAirbnb経由でホストに支払ってもらうようにするのです。そうすれば、ゲストはすぐに使う現金をホストに借りつつ、ホストは貸した分のお金をすぐに返金してもらえますね。

ゲストにお金を貸したら、その金額をすぐにAirbnbの「問題解決センター」を利用して、ゲストに対して請求しましょう。問題解決センターのページから、「追加のサービスに支払いをリクエストしたい」という項目を選択すればOKです。

Airbnbでは、ゲストは宿泊費を支払うための「支払いカード(クレジットカード)の登録」が必要とされます。そのカードから、Airbnbはホストへの宿泊費と自社へのサービス料を徴収するのです。

よって、Airbnbのサイト上で「ホストがゲストに対して貸した金銭の返却を要求」し、「ゲストがそれに対して承諾」すれば、Airbnbのほうから、ホストに対して、ゲストのカードの情報を用いて、確実に金銭が払い込まれることになります。

これを利用すれば、ゲストが手元にお金を持っていなくても、あなたの元に貸したお金がきちんと返ってくることになります。また、海外送金と違って、手数料もかかりません。(日数に関しては、金融機関により、3〜7営業日かかることがあります。)

これであれば、ホスト側も安心してお金を貸すことができるでしょう。この方法は失くしたゲストにとっても、手助けをするホストにとっても非常に便利なので、ぜひとも活用すべきです。

この問題解決センターを利用しての手続きをする際に大切なことは、ゲストに「すぐに」支払いの承諾をしてもらうことです。ゲストにあなた(ホスト)の目の前で、Airbnbにログインしてもらい、確実に承諾ボタンを押してもらうようにしましょう。

これが、「帰国後に承諾するから」などといった言葉を受け入れてしまうと、「やっぱり払わない!」と、トラブルに発展する怖れがあります。その場合は、Airbnbに仲介に入ってもらうこともできますが、ゲストがAirbnbから退会してしまったりしたら、追跡はできなくなってしまいます。Airbnbの方でも対処ができなくなり、泣き寝入りすることになってしまいます。承諾を先延ばしにしてしまうと、確実にお金が返ってくる保障はありませんので、ご注意ください。

4.ケース2:「外国人が購入しにくい(できない)ものを購入したがっている場合」の解決方法。

民泊 お金 貸し借り

お金を貸す必要がありそうなケースその2は、「外国人が購入しにくい(できない)ものを購入したがっている場合」でしょう。

例えば、日本では夜行バスのチケット、舞台鑑賞や美術館のチケットなどは「日本語」だけの購入ページしかない場合があります。

また、レンタサイクルやTSUTAYAのDVDレンタルなど、登録しなければ利用できないものがあったりもします。DVDレンタルなどは可能性としては高いかもしれませんね。

4−1.「お金を貸す」のではなく、「購入の手伝い」をしてあげよう。

ゲストが望んでいるものが、日本語の案内ばかりで、ゲストだけでは購入が難しいものなどである場合は、代わりに買ってあげる(お金を貸す)のではなく、ゲスト本人が購入できるように手伝いをしてあげた方がよいでしょう。

たとえば、インターネットでの申込フォームの記入を代行してあげたり、代わりに電話をかけてあげることもできますね。

支払いに関しては、大抵の場合、直接の支払いであったり、ゲストのカードで決済できるはずですので、あなたがお金を払う必要はないでしょう。

4−2.登録が必要なものは、購入代行も検討しよう。

TUTAYAのDVDのレンタルなどは、借りるにあたってカードの登録が必要になりますね。たった一度DVDを借りるためだけに登録カードを作るのは面倒ですよね。また、旅行者向けの車のレンタルなどとは違って、そもそも一時的な旅行者ではカードを作ってもらえない可能性もあります。

こういった場合は、あなたが自分の登録カードでDVDをレンタルしてあげることなどを検討してあげてもよいでしょう。そして、その際は、あなたが支払いを済ませたらすぐに、ゲストからもあなたに代金を払ってもらうようにしましょう。決して支払いを「後回し」にさせてはいけません。

4−3.「後回し」にせずに、すぐにお金は返してもらおう。

ゲストに貸したお金は、「すぐに」返してもらうようにしましょう。「あとでいいよ。」と後回しにしてはいけません。ゲストは一時的にしか、あなたのお部屋に滞在しないのです。その間に返してもらえず、ゲストが帰国してしまい、Airbnb(エアビーアンドビー)などのIDや連絡先を消去されてしまったら、もう連絡を取ることはほとんど不可能となります。

もし、「換金したお金が足りない」などと、ゲストの手元にUSドルやユーロなどしか持っていない場合は、「問題解決センター」を利用しましょう。「明日換金してくるから待って」と言われても、それを疑いなく信じてはいけません。そのまま逃げられてしまうかもしれません。すべてのゲストがそうであるとは言いませんが、そういった怖れがあるということは、認識しておきましょう。

5.お金の貸し借りは慎重に。すぐ返金してもらう方法を用意しておきましょう。

民泊 お金 貸し借り

基本的に、Airbnb(エアビーアンドビー)では、「金銭のやり取りはすべてサイト上で行うものとする」と決められています。しかし、「お金を失くしたゲストに対してお金を貸す」「そのお金を返してもらう」といったやり取りが発生するような場面では、サイトを経由している余裕などないのが現状でしょう。

また、チェックアウト後に「問題解決センター」を利用してやり取りをするとなると、先ほどもお話ししたように、「ゲストがいきなり退会して逃げてしまう」といった危険性も否定はできません。

できる限り、トラブルにならないように「即返金」してもらう方法を取りながら、お金の貸し借りは慎重に行いましょう。

民泊スタートアップnaviでは、ゲストとの間で起こり得るトラブルや、その際のホストの対処法について他にも例をあげて説明しています。トップページからあなたの「困った」を探して、参考にしてくださいね。

まとめ。

【お金の貸し借り。】

  1. ホスト不在タイプの宿では、ゲストから直接借金を要求されることは少ないでしょう。
  2. ホームステイタイプの宿では、ゲストは困ったときに、すぐそばにいるホストファミリーに頼ることができるので、お金を貸すケースに遭遇しやすいともいえるでしょう。
  3. 基本的には、お金の貸し借りはしないほうがよいです。借金を申し出る人は、お金にルーズである可能性があります。貸す場合は、お金が返ってこない覚悟もしておいた方がよいでしょう。

【ゲストがお金を失くした場合。】

  1. お金を失くした場合でも、すぐにお金が必要となることは多々あります。その際、ホストであるあなたが貸してあげる必要がでてきます。1,000円程度の日銭は、即座に貸してあげる覚悟をしておきましょう。
  2. 「お金を貸す」のではなく、夕食を作ってあげたり、送迎をしてあげたりなど、違う方法で助けてあげることもできます。自分の可能な範囲でできることを考えてみましょう。
  3. 警察への紛失や盗難の届け出は、外国人だと説明が難しかったり、書類の記入が大変であることも多いので、手伝ってあげるとよいでしょう。
  4. 問題解決センターを利用すれば、ゲストに貸したお金を、海外送金で送ってもらうよりも、もっと手軽に返金してもらうことが可能になります。

【外国人では購入が難しいものを望んでいる場合。】

  1. 日本語での購入案内しかないものなどの場合は、代わりに買ってあげるのでなく、購入の手伝いをしてあげましょう。申込フォームの記入や、電話をしてあげることができますね。
  2. 登録カードを作らないとレンタルができないDVDのようなものの場合は、購入代行を検討してあげてもよいでしょう。その際は、「すぐに」お金を返してもらうことを忘れないようにしましょう。
  3. お金の返却は後回しにしてはいけません。ゲストが帰国後、逃げてしまう可能性もあります。目の前にいる間に、きちんと返金してもらいましょう。
  4. 即返金してもらえる方法をきちんと準備したうえで、お金の貸し借りは慎重に行うようにしましょう。

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