ゲスト滞在後、清掃を行うために部屋に入ったホストのあなたは、あまりの汚さに絶句!部屋がゴミだらけ!カーペットに大きなシミが!ドライヤーが壊れてる!窓ガラスが割れている!壁の絵画が破られた!トイレが水漏れしてる!

お部屋を貸したゲストに、物を汚されたり、壊されてしまったら、がっかりどころではありませんよね。掃除や洗濯、簡単な修理などで、どうにかなる程度ならまだよいですが、被害が大きい時のために、民泊サイトAirbnb(エアビーアンドビー)では、あなたを守る「3つの保障制度」が用意されています。

  • 保証金:ゲストに対して賠償請求ができます。
  • Airbnbホスト保証:ゲストが支払いきれない賠償に対して、Airbnbがホストに補填してくれるものです。
  • ホスト補償保険:ホストが賠償請求の責任を負う事例が起きた場合に、Airbnbがカバーしてくれる保険です。

それでは、「3つの保障制度」の詳しい内容と、ゲストに部屋を汚されてしまったとき、設備を破損されてしまったときの対応、また、その予防策について考えていきましょう。

1.「保証金」を設定しよう。

「保証金」とは、ゲストがお部屋の物を汚したり、壊したりしたときの賠償として請求できるお金のことです。これを設定しておくことで、ホストはゲストに対して、賠償金を請求することができます。リスティング(お部屋の説明ページ)を作成する際に、この保証金を欠かさず設定しておきましょう。設定後に予約が確定したゲストから、この保証が適用されます。(※設定前に予約が確定したゲストには適用されないので、要注意です!)

設定方法

  • リスティングのカレンダーを開きます。
  • 右側の「料金設定」の一番下にある「追加の料金オプション」を開きます。
  • 「保証金」にチェックを入れ、金額を入力します。

この金額は、ゲストに請求できる賠償金の上限額となります。95〜5,100 USドル(1万〜54万円程度・為替により変動)の間で、ホストが自由に設定可能です。

保証金は、修繕費の目安を考えて設定しておくとよいでしょう。
例えば、

  • カーペットや布団のクリーニング:5,000〜8,000円。
  • 窓ガラス破損:10,000〜20,000円。
  • 水道・トイレ修理:5,000〜15,000円。

相場を見る限りでは、20,000円程度に設定しておけば安心かもしれませんね。あなたのお部屋の状態に合った金額を設定しましょう。

しかし、水漏れが階下にまで届いてしまうなど、大きなトラブルの場合は、高額な修繕費にくわえ、隣人から損害賠償を請求されることも予想されます。こういった場合は、「4.Airbnbホスト保証」や「5.ホスト補償保険」を利用しましょう。

2.対応の流れを把握しよう。

ゲストにお部屋を汚されてしまったときの対応について、順番に考えてみましょう。

2−1.修理代が必要かどうか、判断する。

ゲストにお部屋を汚された場合、まずはそれが「清掃をすれば済むもの」なのか、「修理代が必要なもの」なのかを判断してください。

例をあげてみましょう。「ゴミが散らかり放題」「シーツが汚れている」などの場合は、ホストによる清掃や洗濯でどうにかなるかもしれませんね。

しかし、「ゴミで絨毯にシミがついてしまった」などの場合は、通常の清掃外のクリーニングに出さなくてはいけなくなるかもしれません。また、「ドライヤーが壊れている」「コップが割れている」「シーツが破けている」など、ゲストによる備品の破損の場合は買い替えが必要になりますし、「トイレの水漏れ」のようなトラブルも、修理代が必要になりますね。これらのトラブルが、「老朽化の問題」ではなく、「ゲストによる損傷」の場合、ホストはゲストに対して弁償金が請求できます。

2−2.清掃のみで済む場合は、今後の予防に励もう。

この場合、普段の清掃より大変になりますが、頑張ってキレイにするしかありません。ゲストには、Airbnb(エアビーアンドビー)のメッセージで、お部屋が大変汚れていた旨を伝えましょう。ゲストに反省の色が見えないような場合は、レビューに記入することも検討するとよいでしょう。ゲストにとっては不本意なレビューとなるかもしれませんが、次のホストにとっては、そのゲストがどんな状態かを知ることができるあなたのレビューが、大きな助けになります。

また、今後あなたのお部屋で同じことが起きないようにするために、どうすればゲストがお部屋を汚さずに使ってくれるか、置いておく備品の選定や、説明の仕方を検討しましょう。対応策については「6.お部屋を汚されないようにするための予防策。」で一緒に考えていきましょう。

あまりにもたくさん汚されてしまった場合は、普段は自分で清掃をしているホストも、清掃業者に依頼するのもよいでしょう。清掃代が別途かかる場合は、次の項目を参照してください。

2−3.修理代が必要な場合は、損害賠償を請求しよう。

ゲストに 修繕費やクリーニング代などを請求する場合は、「損害賠償を請求」することになります。この際、賠償額が、最初に設定した「保証金」の金額以内であれば、ホストは保証金での支払いをリクエストできます。「保証金」を超える金額となった場合は、「Airbnb(エアビーアンドビー)ホスト保証」をリクエストすることができます。

「保証金」をリクエストする場合は、「3.「保証金」での支払いをリクエストしよう。」へ。「Airbnbホスト保証」をリクエストする場合は、「4.「Airbnbホスト保証」を利用する。」へ、それぞれ進んでください。

3.「保証金」での支払いをリクエストしよう。

ゲストによる賠償額が、設定した保証金の金額内の場合、ホストはゲストに対して、「保証金での支払いをリクエスト」することができます。

ホストは、損害賠償を請求するゲストに対して、「問題解決センター」から「損傷による弁償をリクエスト」しましょう。この際、ゲストのチェックアウトから48時間以内に申請を行う必要があります。

問題解決センターの「理由を選択」のプルダウン一覧には、48時間以降も「損傷に弁償をリクエストしたい」という選択が残っていますが、申請は可能でも、そこから詳しい被害状況などの調査などをしているうちに、最終的に保証の適用ができなくなってしまう可能性が、非常に高くなるそうです。確実に保証をしてもらうためにも、期限内で申請できるように、トラブルが起きたときはすぐ対処をしましょう。インターネットからの手続きが難しい状況の時は、Airbnb(エアビーアンドビー)に電話で連絡を入れておきましょう。

また、「問題解決センター」以外の方法での賠償請求は、Airbnbでは禁止されています。特に、ホストがいつもそばにいる「ホームステイタイプの民泊」の場合、ゲストが直に「修繕費」として、現金を手渡してくるかもしれませんが、それは自己責任で対処してください。Airbnb外での金銭のやり取りには、保証が適用されません。賠償金の不足や支払い拒否などのトラブルが起きても、Airbnbが介入し補償してくれるのは、この「問題解決センター」を利用した場合(Airbnb内でのやり取り)に限られます。基本的にAirbnbでは、「すべての料金のやり取りをシステム上で行う」ことが決まりとされていますので、ホストとゲストの合意の上であっても、金銭のやり取りには注意が必要です。

保証金の請求方法。

  1. ゲストのチェックアウトから48時間以内に、「問題解決センター」で、「理由を選択」から「損害の保証金をリクエスト」を選びます。
  2. 損害内容の詳細と、費用を記入し送信します。この「費用」は、保証金で設定した金額内に限ります。
  3. その後、Airbnbに損害の証拠になる写真や証拠書類を提出します。

Airbnbに提出する書類の例。

  • 当該損傷を写した写真。
  • 警察への被害届(300 USドル(約3万円)を超える損害の場合は必須)。
  • 領収書、正確な市場価値がわかる他の証拠書類、コストがわかる記事など。
  • 所有者証明書。
  • その他、請求審査で役立つと思う証拠書類など。

ゲストがこの請求に合意すれば、1週間程度でAirbnbのほうから保証金が送金がされます。請求後、72時間経ってもゲストから返答がない場合や、支払いが拒否された場合は、請求したリクエストから「Airbnbに仲裁を依頼する」という項目を選び、報告をしてください。Airbnbがゲストとの間に入ることで、保証金を得られやすくなります。

4.「Airbnb(エアビーアンドビー)ホスト保証」を利用する。

ゲストが損傷したものが、保証金の設定額を超えた場合、また、保証金の設定がされていない場合に、その損害額(修繕費)をAirbnbが補償してくれるのが、この「Airbnbホスト保証」です。Airbnbでは、「最高1億円まで」の補償がされると明記されています。

ホスト保証は「保険」ではないので、掛け金など、事前の支払いは必要ありません。登録しているゲストは、皆、この保証が適用されます。

基本的に、ゲストが破損などをした場合、ゲスト当人に責任があるため、まずは、ゲストに損害の責任を取ってもらえるよう、ホストとゲストの間で話し合うことが前提となります。問題が起きた場合は、ホストは速やかにゲストに「問題解決センター」で連絡を取りましょう。

また、状態によっては警察や消防署への連絡も必要です。通常、300USドル(約3万円)を超える被害の場合は、警察への被害届が必須となります。

そして、被害の状況がわかるように、証拠となる写真や、壊れた品物の領収書などを準備しましょう。必要になりうる書類は「2−3.修理代が必要な場合は、損害賠償を請求しよう。」の中の「Airbnbに提出する書類の例」の一覧を参照してください。

被害の賠償額が大きい場合は、ゲストが支払えなかったり、ゲストが非を認めなかったりなど、容易に解決しないこともあるでしょう。ホストとゲストが「問題解決センター」で話し合い、7日以内に解決に至らなかった場合、「Airbnbホスト保証」の支払い請求フォームを利用しましょう。その際、ホストは「ゲストのチェックアウトから14日以内、または次のゲストのチェックインまで」に、Airbnbに届け出る必要があります。チェックアウト当日、入れ替わりで次のゲストの予約が入っている場合は、要注意です。

ホスト保証の請求後、Airbnbの方で、損害の対象が補償範囲内であるかなどが確認され、費用が支払われることになります。

ですが、Airbnbが支払いを補償してくれるからと言って、ゲストに非がなくなったわけではありません。ゲストが支払いを拒否したとしても、Airbnb側が、ホストの状況証拠を確認したうえで、被害の責任がゲストにあると判断した場合は、ゲストの損害賠償責任は免除されず、ゲストには賠償支払いの義務が生じることになり、Airbnbが強制的にゲストから妥当な額を徴収してくれます。

また、何を汚されても、何を壊されても、補償してくれるのか?というと、もちろん例外もあります。「補償が認められている」ものは、大きく分けて以下の3つです。

  • ホストが貸し出しているお部屋。(壁や廊下、ドアなど含め)
  • お部屋に置いてあるホストの所有物。(備品全般)
  • ゲストの損害による、予約収入損失。(次予約が確定しているゲストの分の収入)

一方、「補償が認められないもの」は、細かく決められています。

  • 現金、貴金属。
  • 美術品。
  • 車や船舶。
  • 動物(ペットや家畜)。
  • 木や農作物。
  • シェアまたは共有エリア。
  • 予約期間終了後(チェックアウト後)のゲストによる損害。
  • ゲストの過剰なライフライン(電気・ガス・水道・Wifi)の利用。
  • ゲストの身分詐称。
  • 自然災害。

また、その他に、「隣人への損害賠償」も、この「Airbnbホスト保証」には含まれません。これについては、「5.ホスト補償保険」を参照してください。

こういった「補償されない」ものは、基本的に貸し出すお部屋には置かないようにしておくほうがよいでしょう。「6.お部屋を汚されないようにするための予防策」も参考にしてみてください。

また、ホスト補償が適用されないトラブルが起きた場合の損害を考慮して、「保証金」の金額を多めに設定しておくのもよいでしょう。ホームステイタイプの民泊の場合は、「共有エリア」の物に関しては「ホスト保証」が適用されないので、その点も考慮したうえで、「保証金」を設定しましょう。

また、「ライフラインの過剰利用」も問題となることのひとつかもしれません。「ホスト保証」で認められないから「保証金」で支払ってもらえばいい。と考えたくなりますが、保証金の申請は、ゲストのチェックアウトから48時間以内に行わなければなりません。

ですが、光熱費の利用料などは、すぐにわからないことがほとんどですね。あらかじめ、宿泊費に、ある程度の光熱費を上乗せして設定しておく方がよいかもしれません。また、当たり前だと思わずに、ゲストには「電気・水道は使い過ぎないように」と、節電・節水を伝えておくことも大切でしょう。

5.「ホスト補償保険」を利用する。

「ホストによる損害賠償の支払い」が生じた際に必要となるのが、この「ホスト補償保険」です。「民泊で滞在中のゲストが隣人の車を傷つけてしまった」などという場合に、Airbnb(エアビーアンドビー)が代わって弁償してくれるのです。自動車の自賠責保険と同じようなものだと考えると、わかりやすいでしょうか?

これは、「ホスト保証」と違って、Airbnbが用意している「保険」で、「Airbnbの宿泊に関わる事故」に対してのみ適用されます。これも掛け金などは不要で、登録や申し込みの手続きもいりません。Airbnbを利用している、以下16か国のホストはすべて対象となります。(※日本は以前は対象外でしたが、2015年10月より保険適用対象国となりました。)

対象国:
日本・オーストラリア・カナダ・中国・フランス・ドイツ・インド・アイルランド・イタリア・オランダ・ニュージーランド・ポルトガル・シンガポール・スペイン・イギリス・アメリカ

保険の給付を請求する場合は、ヘルプセンターからAirbnbに連絡を入れると、保険業務代行事業者につないでくれます。

損害賠償による保険適用の事例は、主に以下の2例でしょう。

  • ゲストが滞在中にケガをした場合。「お部屋の廊下でゲストが転んで骨折し、ホストに医療費の損害賠償を請求した。」など、ホスト側やお部屋の理由でゲストにケガが生じ、ゲストに賠償請求された場合は、保険が適用されます。しかし、「テロ活動で窓ガラスが割れ、ゲストがケガをした。」という場合、怪我の理由がホストにはなく、「テロ活動」のため、保険は適用してもらえません。
  • ゲストが第三者になんらかの損害を与えた場合。「ゲストがトイレで水漏れを起こし、階下の住人に損害賠償請求された。」など、第三者からの損害賠償にも、この保険が適用されます。この場合、ホストは、ゲストと第三者に対して、それぞれ別の補償が必要になります。
    ・トイレの修繕費→「保証金」または「Airbnbホスト保証」で補償をリクエスト。
    ・階下の住人への損害賠償→「ホスト補償保険」を利用して賠償する。

「ホスト補償保険」も、補償の上限額は約1億円($1,000,000)とされていますが、以下の場合は適用されません。

適用外の事例。

  • 脅迫、暴力行為、性的虐待など、意図的な事件・事故によるもの。
  • 誹謗中傷や名誉棄損を訴えるもの。
  • 伝染病や、細菌感染などによるもの。
  • テロ活動によるもの。
  • アスベスト、鉛など、公害によるもの。
  • 自動車事故。

また、住宅の火災や、地震などの災害による補償は、Airbnbの保険には含まれていませんので、住宅保険・災害保険など、お部屋に必要な保険を検討しておくとよいでしょう。

隣人、近所などの第三者への損害が生じてしまった場合、金銭的な補償があっても、なかなか信用の回復はされないでしょう。今後、同じようなトラブルが起こることを懸念して、ホストの民泊運営自体を反対されてしまう可能性があります。
ですから、こういったトラブルが起きないように、あらかじめ予防しておくことが大切になります。

6.お部屋を汚されないようにするための予防策。

では、お部屋を汚されたときの対応に続いて、「汚されないようにする」予防策を考えてみましょう。

6−1.大事なものは、置かない。

まず大切なのは、「壊れやすいもの、大切なもの、高価なものは置いておかない」ということです。美術品や貴金属、動植物などが、補償の範囲外なのはお話しした通りです。

インテリアにこだわるが故に、お部屋の備品が増えたり、過度な装飾をしたくなることもあるでしょうが、「破損の危険がある」ということを認識したうえで、お部屋を準備する必要があるでしょう。また、代行業者にお部屋のインテリアを任せた場合、センスは抜群でも、見栄え重視になりやすく、壊れやすいものや、清掃がしにくい備品が使われてしまうことがありますので、ここにも注意が必要です。

また、ホームステイタイプの民泊の場合、共有スペースのものには補償が適用されないので、ゲストが共に利用するスペースに置くものには十分気を付けましょう。

6−2.備品は最低限に。

ゲストが使うお部屋には、「必要最低限の備品」だけを用意し、すっきりとした空間にしておきましょう。備品が少ないということは、汚される可能性のあるものも少ないということです。掃除がしやすくもなりますし、ゲストのケガを招くものが減ることにもつながるでしょう。

また、物が少ないと、お部屋を広くのびのびと使えますね。装飾や備品を増やすよりも、「清潔で心地の良い空間」を作ることが大切です。

6−3.備品は清掃しやすいものにする。

お部屋に置いておく備品は、清掃しやすいものがよいでしょう。ゴミ箱だったら、表面が凸凹している籐のカゴより、つるっとした金属やプラスチックの材質の方が、汚れても拭き取りやすいですね。シーツやタオルも、まるごと漂白できる真っ白なものや、汚れが目立ちにくい柄物、また、すぐに洗って乾かせる速乾性があるものなどを用意すると洗濯がしやすくなります。

6−4.大きめのゴミ箱を用意する。

ゲストは観光地でたくさんの買い物をしてくるかもしれません。お部屋に小さなゴミ箱しかなかったら、包装紙や空き箱が捨てられず、部屋に散乱してしまうでしょう。大きめのゴミが捨てられる場所を用意しておくとよいかもしれませんね。

また、ビン・缶やペットボトルなど、分別が必要なものは、ゴミ箱にマークをつけてわかりやすく用意しておくとよいでしょう。これらのゴミもかさばるので、大きめのゴミ箱が便利です。

6−5.掃除機を用意しておく。

お部屋に掃除機などの清掃用品を常備しておき、ゲストにお部屋の説明をする際に、「汚れたら自分で清掃をお願いします」と伝えておくのもよいでしょう。

ゲストの多くは、ホテルで過ごすときのように「お部屋の清掃は自分でやるものではない」と思っています。それを「ご自分で」と伝えることで、「汚さないようにしておこう」という意識が働きやすくなるでしょう。

6−6.リスティングで注意を促す。

リスティングのハウスルールに「お部屋はきれいに使ってください」と書いておきましょう。また、「汚れ・破損の際は、弁償金を頂戴します」と注意喚起をしておくのもよいかもしれません。

ゲストは予約をした時点で、「お客様がゲストとなる場合、本宿泊施設をお客様の到着時点の状態に保つ責任を負うものとします。」というAirbnb(エアビーアンドビー)の規約に同意したものとみなされます。ゲストには、到着時のお部屋のようなキレイな状態を維持する義務があるのです。しかし、多くのゲストはこのことを知らないようです。そして、規約を知らない(読まない)ゲストほど、お部屋を汚していく人が多いのかもしれません。ゲストに対して、自分が使うお部屋に責任を持つ必要があることを、ホストの方から伝えておくとよいかもしれませんね。

6−7.ゲスト選びは慎重に。

「今すぐ予約」を使って、簡単に予約の受付をしている場合、そのゲストがどんな人なのかを事前に知ることはできません。効率だけを重視してしまうと、汚されるリスクも増えてしまうでしょう。また、やり取りをして、誠実だと感じたゲストでも、清潔観念はなかった、なんてこともありえます。

ゲストにレビューがついている場合は、内容をチェックしてみましょう。前のホストとトラブルが起きていないか?お部屋はきれいに使ってくれていたか?など、レビューには、ゲストの情報が詰まっています。

被害を起こしたゲストに対して、辛辣なレビューを書かなくてはいけないということになると、そのゲストが逆恨みしてこちらにひどいレビューを残していく可能性もないとは言えません。レビューは削除することができないので、あらかじめ、今後の運営のことも考慮して、ゲスト選びは慎重に行いましょう。

6−8.ホスト不在タイプの民泊より、ホームステイタイプの民泊がお勧め。

基本的に、ホストが常にお部屋に滞在しているようなホームステイタイプの民泊では、ゲストによるトラブルはあまり起きません。ゲストはお部屋をキレイに使い、チェックアウトの際も布団をたたんでおいたり、ホストにきちんと挨拶をして退出するようなゲストがほとんどです。

逆に、ホスト不在タイプの民泊では、ニュースで騒がれているように、様々なトラブルが発生しています。これには、予約してくる「ゲストのタイプの違い」も少なからず影響しています。

ホームステイタイプでは、アットホームなゲストが。ホスト不在タイプでは、「自分の好きに過ごしたい」ゲストが多くなるでしょう。よって「自分本位」なわがままゲストも、ホスト不在タイプの方が圧倒的に多くなります。

ですので、多くのトラブルを防ぐためには、お部屋にホストが一緒に滞在する形が望ましいでしょう。

ホスト不在タイプの場合でも、ゲスト選びを慎重に行い、対応を代行業者任せにしたり、ゲストを放置したりせずに、「このお部屋はホストの物」「ホストが常に管理している」ということがゲストに伝わるよう、ゲストと密に連絡を取るようにすると、トラブルが減らせるかもしれませんね。

民泊スタートアップNaviでは、この他にも、民泊におけるトラブルの対処法や、Airbnbの規約などについて、わかりやすく説明しています。トップページから、あなたがトラブルに遭遇しても困らないように、またトラブルに遭遇しないように、対処法と予防策を参考にしてくださいね!

7.まとめ

【3つの保障制度】

  1. 保証金:ゲストに対して、損害賠償を請求することができます。
  2. Airbnbホスト保証:ゲストが賠償しきれない分をAirbnb(エアビーアンドビー)が補填するものです。
  3. ホスト補償保険:ホストが損害賠償請求された際に使われる保険です。
    ・ホストが請求(小さなトラブル)→「保証金」
    ・ホストが請求(大きなトラブル)→「ホスト保証」
    ホストが支払い→「補償保険」

【お部屋を汚されたときの対応の流れ】

  1. 受けた損害が、「清掃や洗濯などの簡単な対処のみでよい」か「修繕費が必要か(弁償金を請求したほうがよいか)」を判断しましょう。その際、必ず証拠を写真に残しましょう。
  2. 清掃などの簡単な対処のみでよい場合、頑張って掃除をするしかありません。当該ゲストに対しては、注意喚起しましょう。ゲストの対応が悪い場合は、はっきりとレビューに記録を残し、次のホストが同じ目に遭わないように注意してあげましょう。
  3. 損害賠償を請求する場合は、「保証金」の範囲内であるかを確認しましょう。
  4. 保証金の範囲内であれば、「保証金による弁償をリクエスト」。保証金を上回るものの場合は「Airbnbホスト保証をリクエスト」することができます。

【保証金】

  1. カレンダーの料金設定画面から、「保証金」の設定を行います。
  2. 設定金額は95〜5100 USドル(約1万〜54万円)の間で自由に設定できます。
  3. この「保証金」設定以降に予約が確定したゲストから、保証金が適用されます。
  4. 保証金額内での賠償が発生した際は、「問題解決センター」より、「損傷に弁償をリクエストしたい」から保証金のリクエストが行えます。
  5. ゲストのチェックアウトから、48時間以内に申請を行う必要があります。
  6. 損害の証拠となる写真や書類(購入した際のレシートや被害届など)を準備しましょう。3万円を超える損害の場合は、警察への被害届が必須となります。
  7. 保証金の請求後、ゲストから78時間連絡が無かったり、支払いが拒否された場合は、「Airbnbに仲裁を依頼」できます。Airbnbが間に入ることによって、保証金による支払いを得られやすくなります。

【Airbnbホスト保証】

  1. 受けた被害が高額で、ゲストが賠償しきれない場合や、保証金の設定をしていない場合は、Airbnbが賠償を、最高1億円まで補償してくれます。
  2. まずは当該ゲストと「問題解決センター」を利用して話し合いを行います。話し合いから7日経っても問題が解決せず、ゲストが支払えない(支払わない)場合、ヘルプセンターの「ホスト保証」ページにある「請求リクエストフォーム」から、「ホスト保証」の申請を行います。
  3. 申請は、ゲストのチェックアウトから14日以内、または、次のゲストのチェックインまでに行う必要があります。

◆賠償が認められるもの。

  • ホストが貸し出しているお部屋(壁や廊下、ドアなど含め)。
  • お部屋に置いてあるホストの所有物(備品全般)。
  • この損害によって泊められなくなった予約ゲスト分の予定収入額。

◆賠償が認められないもの。

  • 現金、貴金属。
  • 美術品。
  • 車や船舶。
  • 動物(ペットや家畜)。
    ・樹木や農作物。
    ・シェアまたは共有エリア。
    ・予約期間終了後(チェックアウト後)のゲストによる損害。
    ・ゲストの過剰なライフライン(電気・ガス・水道・Wifi)の利用。
    ・ゲストの身分詐称。
    ・自然災害。
    ・隣人への損害賠償。

【ホスト補償保険】

  1. ホストが損害賠償を求められた際に利用できる保険で、最高1億円まで保証されます。
  2. 請求する際は、Airbnbヘルプセンターに連絡を入れると、保険業務代行事業者に取り次いでくれます。
  3. 主な事例は「ゲストに損害賠償を求められた場合」と「第三者に損害賠償を求められた場合」です。
  4. トラブルが起きたらまず、証拠の写真を残し、必要であれば警察に被害届を提出しましょう。3万円以上の損害の場合は、被害届が必須となります。
  5. 「Airbnbでの宿泊における被害」についてのみの保険となります。
    以下の場合は、保険が適用されません。
  6. 脅迫、暴力行為、性的虐待など、意図的な事件・事故によるもの。
    ・誹謗中傷や名誉棄損を訴えるもの。
    ・伝染病や、細菌感染などによるもの。
    ・テロ活動によるもの。
    ・アスベスト、鉛など、公害によるもの。
    ・自動車事故。
    ・地震、火事などでの被害も補償がされないので、別途、他の保険を検討するとよいでしょう。

【お部屋を汚されないようにするための予防策】

  1. 貴重品や美術品など、汚れたり壊れたり盗まれたりしたら困る大切なものは、お部屋に置かないようにしておきましょう。
  2. お部屋の備品は、必要最低限を心がけ、お部屋を広く使えるようにしましょう。装飾や備品を増やすより、「清潔で心地の良い空間」を作ることが大切です。
  3. 備品は、汚れても清掃・洗濯がしやすいものにするとよいでしょう。
  4. ゲストがお部屋にゴミを散らかさないよう、ゴミ箱は大きめの物を用意しましょう。資源ごみは、マークや絵を利用して、分別して捨てやすいようにしましょう。
  5. 掃除機を用意しておき、ゲストに「汚れたら自分で清掃をお願いします」と言うことで、ゲストに「汚さないようにしよう」という意識を持ってもらうのもよいでしょう。
  6. リスティングのハウスルールに「キレイに使ってください」と記載し、「汚れ・破損の際は弁償金を頂戴します」と注意喚起しておくのもよいでしょう。
  7. ゲストを選ぶ際は、やりとりだけでなく、レビューも参考にし、前のホストとトラブルが起きていないか?お部屋をきれいに使ってくれたか?などを確認しておきましょう。
  8. ホスト不在タイプの民泊では、ホストの監視の目がないために、トラブルが起きやすい傾向があります。ホームステイタイプの民泊ならば、トラブルを未然に防ぎやすく、ホストもゲストも安心して滞在が楽しめるようになるかもしれません。

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