1990年ごろから、精神的な疾患を持つ人の数が急増してきました。当初は、円滑に社会生活を送りながらも人知れず憂鬱になったりするタイプのものが主流でしたが、近年は社会活動や人との交流にも支障をきたすタイプのものが増えています。

いわゆるコミュニケーション障害と呼ばれるこの症状。心療内科に通ったり薬を服用したりするのとは全く別の方法で改善の可能性があること、ご存じでしたか?

1 「コミュニケーション障害」と「コミュ障」は違う?

子供のコミュ障克服に注目!ホームステイ受け入れが対人スキル向上のキッカケに?

まず最初に、言葉の定義についてのお話から始めましょう。

近年、ネットスラングとして「コミュ障」という言葉が多用されるようになってきています。この言葉の語源はもちろん「コミュニケーション障害」なのですが、その意味合いは本来のコミュニケーション障害とはやや異なった形で用いられていることが多いです。

1-1.「コミュニケーション障害」とは、身体的な障害をも含む言葉。

従来から用いられている「コミュニケーション障害」は、身体的障害精神的障害に分類されます。

身体的障害は、聴覚に異常があるために他者の声がうまく聞き取れず会話が困難であったり、声帯に異常があって声を発することが困難であるケース、または脳に障害があり会話をうまく処理できないケースなどです。

精神的障害は、PTSDなどに代表され、過去にとてもショッキングな出来事に見舞われたことで、他人との交流が上手くとれなくなってしまうようなものを指します。

1-2.「コミュ障」とは、身体的障害もトラウマもないが、コミュニケーションを好まない人・得意でない人を指す。

一方、近年多用されるようになった「コミュ障」の場合、特に身体的障害もなく、いじめや震災などで心の傷を負ったわけでもないけれども、他者とのコミュニケーションを好まない・得意としない様子を指して使われることが多いようです。

これは、どちらかと言えば「コミュニケーション下手」という表現のほうが正しいのかもしれません。ただし、「コミュ障」の人の場合も、失恋や大人社会への失望など、少なからず心の傷を原因としていることが多いようです。

当記事では、「コミュニケーション障害」と「コミュ障」の両方の悩みを想定して綴られています。

2 子供のコミュニケーション障害改善にホームステイ受け入れが注目されている!

子供のコミュ障克服に注目!ホームステイ受け入れが対人スキル向上のキッカケに?

英語の習得や老後の寂しさしのぎなど、様々な目的でホームステイ受け入れというライフスタイルが取り入れられています。ホームステイは様々な恩恵を生み出してくれますが、コミュニケーション障害を改善してくれる可能性も、持ち併せているのです。

2-1.コミュニケーション障害を治す上でホームステイが効果的な6つの理由。

コミュニケーション障害を治すうえで、ホームステイ受け入れはどのように効果的なのでしょうか?

  1. 一期一会の気軽さが良い。「嫌われたらどうしよう!」という恐れを抱きにくい。
  2. 会話せざるをえない状況が毎日何度も降りかかってくる。
  3. 外国人の場合、人との距離感が日本人とは違う。良い意味でラフでいられる。
  4. あるゲストとの交流が苦痛だったとしても、長くは続かないのがありがたい。
  5. コミュニケーション障害を治すのに重要な「場数」が稼げる。
  6. 「お金を頂戴している」という責任感が、自制心を磨くカンフル剤になる。

6項目それぞれの利点について、さらに詳しく解説していきます。

2-1-1.一期一会の気軽さが良い。「嫌われたらどうしよう!」という恐れを抱きにくい。

コミュニケーション障害の人々は、会話することに恐れを抱いていることが多いです。その恐れの理由は様々ですが、クラスメイトなど「家族ほど身近ではないが、関わり続けなければならない人」たちに嫌われたり不快に思われたりすることに、強い恐れを抱く傾向にあります。

この点ホームステイ受け入れで出会う人は、1年間一緒のクラスメイトであり続ける必要性がないため、「相手にどう思われるか」ということが気になりにくいのです。SNSやネット掲示板上では堂々としていられる人は多いですが、それと同じような心理が民泊のゲストに対しても働くようです。

2-1-2.会話せざるをえない状況が毎日何度も降りかかってくる。

コミュニケーション障害を持つ人は、意図的に他者との会話・交流を断ってしまっているケースも多いことでしょう。「障害」というより「断交」の状態にあるか、または「断交」を続けてしまったことで会話能力が鈍ってしまっているのです。

こうしたケースなら、ホームステイの受け入れで治すことは可能でしょう。ホストファミリーをやっていれば、民泊ゲストから様々な質問が飛んできます。「お玉はどこにあるの?」といったゲストからの問いかけに答えないわけにもいかないため、必然的に会話の量が増えていき、コミュニケーション能力も向上していくでしょう。

2-1-3.外国人の場合、人との距離感が日本人とは違う。良い意味でラフでいられる。

コミュニケーション障害に陥る人は、日本人特有の「執拗なあいさつ」や回りくどさ、本音と建て前のギャップなどに不快感を覚えて、交流を避けたがることがあります。

こうした場合も、ホームステイの受け入れで治すことは可能でしょう。民泊の主要客である外国人は、話の仕方がとてもストレートです。「それは嫌いだ」とか「興味が無い」などと否定的な感情もハッキリ口にするため、戸惑ったり傷ついたりする日本人も多いようですが、しかし、その率直さを心地よく感じる人も多くいます。そして、コミュニケーション障害の人にはこれを心地よく感じられる人が多いようです。

また、子供は往々にして実直な性格をしており、大人たちの回りくどいしゃべり方を嫌いますが、外国人の持つストレートさは、子供たちのそれによく似ています。そのため、子供の段階でのコミュニケーション障害は特に、外国人との交流が効果的です。

2-1-4.あるゲストとの交流が苦痛だったとしても、長くは続かないのがありがたい。

コミュニケーション障害を持つ人は、気まずくなってしまったときのことを事前に想定して、それを回避するために交流や親睦そのものを避けてしまうことがあります。

こうしたケースでも、ホームステイ受け入れによって治すことが出来るでしょう。Airbnb(エアビーアンドビー)などの現代民泊を用いる場合、ゲストが滞在するのは3日間程度が主流となっており、仮に、腹を割って話そうと試みた結果が大失敗に終わっても、いつまでも気まずい関係のままそばに居続ける必要がないのです。

相性が悪かったり交流の試みが失敗に終わっても、すぐに気持ちを切りかえて次にチャレンジすることができます。

2-1-5.コミュニケーション障害を治すのに重要な「場数」が稼げる。

誰かに話し相手になってほしいと願っても、それを他者にお願いして次々叶えてもらうのは難しいことです。しかしホームステイの受け入れをするなら、新しい友人(民泊ゲスト)が次々と家庭に訪れてくれるので、「会話」の場数を、そして「親しくなる努力」の場数を、非常に効率よく積むことができます

これは、学校やアルバイトに行きたがらない子供に対してだけでなく、そうした社会的な場にいつも通っている子供にとっても役に立ちます。学校やバイトに行っているなら交流の場はいくらでもありそうに見えますが、実際のところ交流する人は限られており、新しい出会いもなければ誰かと新たに親しくなる機会も少ないのです。

2-1-6.「お金を頂戴している」という責任感が、自制心を磨くカンフル剤になる。

ADHDなど、多動的な性質によりコミュニケーション障害がある子供の場合、民泊ゲストとの交流が良い特効薬になることがあります。

おしゃべりし過ぎてしまう、声が大きすぎる、暴力的な言動をしてしまう、イタズラをする、などといった困った行動が出たとき、「お客様なんだから優しくしましょうね」「この方はお金をくださっているのよ。失礼なことして良いと思う?」といった注意掛けをすることで、自制心を利かせやすくなることがあります。ある程度分別のついた年齢の子供のほうが、効果は高いでしょう。

2-2.ゲストとの生活で無理なく対人スキルが身に付くのが、ホームステイ受け入れの良いところ。

子供さんのコミュニケーション障害を治すにあたってホームステイ受け入れが魅力的なのは、「生活の中で行える」ということです。

たとえば、心療内科に通ってコミュニケーションのレッスンを積む場合、子供さんだけで
なく親御さんも付き添わなければなりませんし、それは1回きりでは済みません。非常に多くの時間と労力を取られてしまいます。また、「アルバイトをしてコミュニケーション力を磨いてこよう」と誘ったところで、子供さん当人にその意思がなければ、彼をアルバイトに出すことはできませんね。

しかしホームステイ受け入れであれば、子供さんも親御さんも家から出る必要がなく、また、生活スタイルを大きく変える必要がないのです。出費が無いのも嬉しいですね。

3 ホームステイと子供の精神的負担。

子供のコミュ障克服に注目!ホームステイ受け入れが対人スキル向上のキッカケに?

コミュニケーション障害を治すためにホームステイ受け入れを検討するならば、その受け入れ生活がむしろ子供さんの精神的負担になってしまわないないように、気を付けることが大切です。

3-1.ホームステイ受け入れが有効なケース。

どのようなケースのコミュニケーション障害なら、ホームステイ受け入れが有効になりやすいのでしょうか。

  1. 「コミュニケーション障害」ではなく「コミュ障」である場合。
  2. 身体的障害が要因のコミュニケーション障害であっても、子供さんが努力で治すことを望んでいる場合。
  3. 子供さんが、相手によっては饒舌にしゃべる場合。
  4. 子供さん本人が、努力で治す意思がある場合。
  5. 子供さん本人に努力の意思が無い(弱い)が、親御さんから見て荒治療が必要だと感じられる場合。
  6. 子供さんが本音をズバズバ言う性格をしている場合。

3-2.ホームステイ受け入れは避けたほうが良いケース。

では、どのようなケースではホームステイ受け入れを避けたほうが良いのでしょうか?

  1. 身体的障害が要因であり、交流が子供さんのストレスにしかならない場合。
  2. 「コミュ障」であっても、子供さんが他の原因によるものだ強く思い込んでいる場合。(コミュ障には、「自分に非はない」と頑なに思っている人も多いです。)
  3. あまりにも攻撃的な言動があり、ゲストを傷つけてしまう懸念が大きい場合。
  4. 親御さんもコミュニケーションに支障があり、お子さんのカバーリングにあたれる人が誰もいない場合。

3-3.ホームステイ受け入れは、健常者の家庭でも精神的負担が少なくない。

コミュニケーション障害を治すためにホームステイ受け入れを検討するなら、一つだけ心得ておいてもらいたいことがあります。

それは、ホームステイ受け入れというものは、コミュニケーション障害などと診断されていない人々だけの家庭で行っても、少なからずの「精神的負担になる恐れがある」ということです。

実は、ある意味では日本人は、総じてコミュニケーション障害のようなところがあります。他の国の人々と比べて日本人は、人との会話や交流にストレスを感じやすい傾向があるのです。このような気質の日本人にとって、見知らぬ、しかも言葉の通じにくい、生活習慣の異なる人と同居生活をするということは、戸惑いやストレスを感じやすいのです。

この精神的負担は、受け入れの場数を踏んでいくことや、外国人の実直な言動を眺め続けることで緩和・改善されていくものですが、場合によってはコミュニケーション障害を持つ子供さんだけでなく、他のご家族も精神的に参ってしまったり、「私もコミュニケーション障害かもしれない」と感じて落ち込んでしまう懸念があるため、ご注意ください

4 海外留学とホームステイ受け入れ、コミュニケーション障害に効果的なのはどっち?

子供のコミュ障克服に注目!ホームステイ受け入れが対人スキル向上のキッカケに?

コミュニケーション障害を治すために、海外留学にチャレンジしてみようと考える人も少なくありません。さて、海外留学とホームステイ受け入れとでは、コミュニケーション障害を治すのにどちらが有効なのでしょうか?

4-1.海外留学は両刃の剣!失敗するととんでもない孤独や困難が・・・。

海外留学もホームステイであり、受け入れる側か泊めてもらう側かの違いがあるだけです。しかし、この違いは思いのほか大きいもの。

留学先のホストファミリーにとって、留学生は客人に過ぎず、別に留学生と会話をしなくても日常生活に困ることはありません。留学生にお玉の在り処を尋ねる必要はないのです。そのため、ホストファミリーによってはあまり留学生に話しかけてくれないことがあります。

しかしこのとき、コミュニケーション障害の子供さんが、「ホストファミリーが色々話し掛けてくれるだろう。」「寂しそうにしていればホストファミリーがどこかレジャーに連れていってくれるだろう。」となどと依存的に考えて受け身でいるなら、誰も知る人のいない異国の地で、子供さんが圧倒的な孤独に陥ってしまうのです!

4-2.海外留学にチャレンジするとしても、まずはホームステイ受け入れをやってみるのが得策。

もしコミュニケーション障害の子供さんが「海外留学にチャレンジしたい」と言い出したなら、その勇気ややる気を無下にするのは気の毒ですね。その場合、「まずは受け入れる側に回ってみようか」と提案をしてあげましょう。そして、ホームステイ受け入れによって、外からやってくる人と交流をしながらレッスンを積んでみるのです。

この段階で外国人ゲストと交流がはかれないなら、留学先でコミュニケーション障害を治すのは限りなく困難でしょう。(より追い込まれた状況のほうが上手くいく人もいますが、前述のようにリスクが大きいです!)

また、外国人ゲストをホームステイ受け入れすることによって、自分が留学ホームステイをしたときにどのような困難にぶつかるか、ホストファミリーたちがどのような気持ちを持つかなどを、予習することができます。この経験は、泊めてもらう側に回ったときに非常に役に立つでしょう。


民泊スタートアップnaviでは、収入を得られるだけではない民泊のメリットについて、様々な角度から解説をしています。コミュニケーション障害の子供さん以外のご家族にはどのような利点があるでしょうか?「民泊の魅力」カテゴリーから気になる記事を探して、お役立てください。

まとめ。

【「コミュニケーション障害」と「コミュ障」、違うもの?】

  • 「コミュニケーション障害」とは、身体的な障害や重度のトラウマによるものを含む。
  • 「コミュ障」とは、身体的障害もトラウマも無いが、交流を好まない人・得意でない人を指す。

【子供のコミュニケーション障害改善に、民泊受け入れが注目されている!】
・コミュニケーション障害を治す上でホームステイが有効な6つの理由。

  1. 一期一会の気軽さが良い。「嫌われたらどうしよう」という恐れを抱きにくい。
  2. 会話せざるをえない状況を毎日強制的に作れる。
  3. 外国人は人との距離感が日本人とは違う。良い意味でラフでいられる。
  4. あるゲストとの交流が苦痛だったとしても、数日で交流期間が終わるのでありがたい。
  5. コミュニケーション障害を治すのに重要な「場数」をこなせる。
  6. 「お金を頂戴している」という責任感が、自制心を培うカンフル剤になる。

・ゲストとの生活で無理なく対人スキルを磨けるのが、ホームステイ受け入れの利点。

【ホームステイと子供の精神的負担。】
・ホームステイ受け入れが有効となりやすいのは↓こんなケース。

  1. 「コミュニケーション障害」ではなく「コミュ障」であるケース。
  2. 身体的障害が要因のコミュニケーション障害であっても、子供さんが努力で治すことを望んでいるケース。
  3. 子供さんが、人によっては饒舌にしゃべるケース。
  4. 子供さん本人が、努力で治す意思があるケース。
  5. 子供さん本人に努力の意思が無い(弱い)が、親御さんから見て荒治療が必要だと感じられるケース。
  6. 子供さんが本音をズバズバ言う性格をしているケース。

・ホームステイ受け入れは避けたほうが良いのは↓こんなケース。

  1. 身体的障害が要因であり、交流が子供さんのストレスにしかならないケース。
  2. 「コミュ障」であっても、子供さんが他の原因によるものだ強く思い込んでいるケース。
  3. あまりにも攻撃的な言動があり、ゲストを傷つけてしまう懸念が大きいケース。
  4. 親御さんもコミュニケーションに支障があり、お子さんのカバーリングにあたれる人が誰もいないケース。

・ホームステイ受け入れは、健常者の家庭でも精神的負担が少なくないので要注意。

【海外留学とホームステイ受け入れ、どっちがコミュニケーション障害に効果的?】

  • 海外留学は両刃の剣!失敗するととんでもない孤独や困難が待っている。
  • 海外留学にチャレンジするとしても、まずは民泊受け入れをやってみるのが得策。

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