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あなたのお部屋には、お風呂がありますか?シャワールームでしょうか?

日本人は、お風呂にゆったりとつかると、疲れが癒されますよね。ですが、海外では、湯船につかることはあまり一般的ではありません。
Airbnb(エアビーアンドビー)などの民泊で、ゲストが使うお風呂はどのようなものがよいのでしょうか?お風呂の準備で必要なものを考えながら、海外のお風呂事情もチェックしてみましょう。

1.シャワーがあれば充分。

「湯船につかる」という習慣は、主に日本だけのお風呂習慣です。ですので、お部屋に用意する「お風呂」は、シャワーだけでも充分と言えるでしょう。

日本では、夜、「汚れを落とす」「汗を流す」目的に加えて、一日の「疲れを取る」ためにお風呂に入ることがあります。ですが、海外では、お風呂に「疲れをとる」という用途は、ほとんど見られません。

また、夜に限らず、朝や、一日何度もお風呂に入る(シャワーを浴びる)人たちもいます。

こういった入浴習慣は、国ごとの気候や環境などの違いが大きく影響しています。
日本では、水が豊富にあり、毎日でも湯船にお湯をためることができますが、水不足の地域では、「シャワーを浴びるのは5分以内」と決められていることもあります。

入浴は、生活の一部ですので、ゲストが慣れ親しんだ方法で、お風呂を利用できるように、考慮してあげるとよいでしょう。

また、海外からのゲストの中には、温泉や銭湯など、お風呂につかることに興味を持っている人もいます。異文化体験として、「日本の家庭の湯船につかる、という入浴にチャレンジしてみますか?」とお誘いしてみるのも興味深いかもしれません。

2.お風呂のタイプ別注意点と、それに合った備品の準備。

日本では「湯船と洗い場のあるお風呂」が一般的ですが、最近は、シャワーだけの「シャワールーム」や、湯船とトイレや洗面台が一緒になっている「3点ユニット」のようなものも増えてきています。

それぞれのお風呂タイプ別に、準備するものや注意する点をあげてみましょう。

2−1.どのお風呂でも準備しておくとよい備品。

どんなタイプのお風呂でも用意しておくとよい備品には、以下のようなものがあります。

シャンプー・リンス・ボディーソープ

香りが強すぎないものを用意しましょう。業務用を、ディスペンサーに詰め替えると経済的ですね。ラベルは、英語での表記があると親切です。この3点のほかに、石鹸も用意しておくとよいでしょう。

バスタオル

洗い替え用に、最低2枚は用意しておきましょう。薄すぎず、肌触りの良いものが好まれます。また、汚れやすいので、漂白できる真っ白なものか、シミの目立ちにくい濃い色のものだと便利かもしれません。脱衣所かお部屋に、濡れたタオルを干せる場所を用意しておけば、使用後のタオルの置き場に困りませんね。

お風呂マット

濡れたままのマットは、足を置いた時に不快なだけでなく、衛生的にもよくありません。常に乾いたキレイなものが用意できるよう、複数枚用意しておき、頻繁に交換ができるようにしておきましょう。乾きやすいよう、下にすのこを置いたり、速乾性のものを使うのもよいでしょう。

ドライヤー

ドライヤーは需要の多い備品です。洗面台かお部屋に、ひとつは用意しておきましょう。ゲストが自国のものを持参していることもありますが、家電は電圧が違うと動作しなかったり、壊れてしまうことがあるので、日本の物を使ってもらうとよいですね。

アメニティ

通常、そこまでは必要ありませんが、ホテルのような雰囲気の空間を演出したい場合は、シャンプーや石鹸だけでなく、歯ブラシやかみそり、ブラシ、化粧品や綿棒などのアメニティを用意しておくのもよいでしょう。

日本のお風呂では、この他に、洗い桶(洗面器)やお風呂イスがおいてある場合があります。しかし、ホストがこれらを利用しないのであれば、できる限り、お風呂の備品は少なくしておく方がよいでしょう。備品が多いと、清掃が大変になり、それだけカビやぬめりも出やすくなります。

また、清掃用の備品として、以下のものを用意しておきましょう。

  • お風呂用洗剤
  • カビ取り洗剤
  • お風呂用スポンジ
  • ブラシ

排水溝のつまりは、水漏れなどのトラブルにつながることもありますので、掃除がしやすいようにネットなどを取り付けておくと便利です。

2−2.一般的な「湯船のあるお風呂」の注意点。

日本では、湯船にお湯を張り、洗い場で身体を洗う。という形が一般的ですね。ですが、海外では「湯船につかる」ということも、「洗い場」も、一般的ではありません。

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欧米など、多くの地域では、湯船が洗い場として利用されています。3点ユニットのような状態を想像すると、わかりやすいでしょうか?

湯船に少量のお湯を張り、そのお湯で身体を洗う。といった地域もあります。
また、「複数人で同じお湯につかる」ということを、不衛生だと捉える人たちもいますので、使い方を説明しておかないと、溜めておいたお湯を一度で全部抜かれてしまうこともあります。

ゲストだけが滞在するホスト不在タイプのお部屋では、ゲストが使いやすい方法で入浴できるよう、シャワーの温水の出し方や温度設定、タオルの干す場所などを説明すればよいでしょう。

ホームステイタイプのお部屋で、日常的に湯船につかる習慣のあるホストは、
「洗い場で身体を洗い、清潔な状態で湯船に入ること。」
「湯船のお湯は次の人も使うので、お湯を抜かないこと。」
など、ゲストに家庭での湯船の利用方法も説明しておきましょう。

ゲストが湯船につからない場合は、先にお風呂を自由に使ってもらい、その後、ホストが入る際に、湯船にお湯を張るようにするのもよいかもしれません。

2−3.「シャワールーム」の注意点。

湯船がないシャワールームの場合は、問題なく利用できるゲストがほとんどです。シャワーの使い方や温度設定がわかりにくい場合は、説明しておきましょう。

シャワールームは、脱衣所がない場合もあるので、カーテンや衝立で仕切りを作り、脱衣かごなども用意しておくと親切ですね。出入りの際、周りがびしょびしょにならないよう、お風呂マットもきちんと用意しておきましょう。

2−4.「3ユニットバス」の注意点。

トイレや洗面台が同じ空間にある「3ユニットバス」の場合、シャワーカーテンを使って、周りが濡れないように配慮する必要があります。シャワーカーテンは、湯船の外側でなく、内側に布が下がるようにして使うと、水が周りに飛び散りにくいことを、ゲストに説明しておくとよいかもしれません。
シャワーカーテンはカビやすいので、頻繁な清掃で、キレイを保ちましょう。

また、トイレが同じ空間にあるため、換気をしていても、トイレットペーパーが湿りやすい傾向があります。トイレのそばに置く予備のペーパーは最低限にし、3ユニットバスのドアの外側に置く場所を作っておくとよいでしょう。

3.「銭湯」と「温泉」は、日本的観光地。

海外からのゲストから、「銭湯」や「温泉」に入ってみたい!という要望が来ることがあります。彼らにとって、日本の入浴文化は、「観光」に近いものがあるのでしょう。日本人でも、温泉は楽しいものですよね。

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お部屋の近くにある銭湯や温泉を調べてみましょう。
ゲストと一緒に入りに行くのも、楽しいかもしれませんね!

その際に注意すべきは、ゲストにタトゥーがないか、ということです。

多くの銭湯や温泉では、タトゥーのあるお客様の入浴を禁止しています。
「ヤクザ道の方々が刺青をしている場合が多く、一般の方たちに威圧感を与えやすいから(安全面も考えて)」というのが主な理由のようです。
また、江戸時代の頃から、日本では、刺青は罪人のしるしだったという歴史もあります。そのため、日本では、タトゥー(刺青)というものに、まだまだ多くの人があまり良い印象を持っていません。

法律的な面からみると、「入浴は最低限の生活を送るための行為であり、銭湯側がそれを拒否すると、相手の生存権の侵害になりかねない」そうです。要するに、銭湯の利用目的が、「日常の生活の一部」としての入浴であれば、タトゥーに限らず、銭湯側は入浴の拒否ができないことにはなっています。しかし、最近は、スーパー銭湯など、「娯楽目的」の施設が増えていることもあり、銭湯や温泉の利用は、最低限の生活に必要なものとしてではなく、娯楽であると認識されることが多いようです。

海外では宗教や伝統的な理由で、子供のころからタトゥーを入れている人たちもいます。そして近年では、タトゥーはファッションの一部として、多くの人が楽しむようにもなりました。日本でも、芸能人を中心に広がりを見せています。
そういった人たちも、銭湯や温泉を楽しめるように「タトゥーOK」の施設も徐々に増えてきてはいます。また、タトゥーが隠れるような水着やシールを着用しての入浴施設もあります。

そういったことを考慮して、ゲストが銭湯や温泉を楽しめるように、近場の施設を探しておくとよいでしょう。

ちなみに東京都内では、日暮里にある「斉藤湯」は、タトゥーの入浴が可能で、古くからの歴史ある銭湯であり、駅からも近く安価なのでお勧めです。

観光地の温泉などでも、客室に温泉がついているようなものや、貸切があるようなところなら、タトゥーがあっても大丈夫な場合がありますので、問い合わせてみるとよいかもしれませんね。

4.日本とは違う、海外の「お風呂」事情。

「湯船につかる」のは日本の習慣であることはお話ししました。では、海外ではどのような入浴が行われているのでしょうか?

アメリカのシャワー

アメリカの多くの地域では節水(水不足)のために、シャワーを短時間で済ませるのが一般的です。これはアメリカだけでなく、ドイツやフランス、その他の欧米諸国でも同じことが言えます。稀に、湯船に少しのお湯を張り、バブルバス(泡風呂)にして、その中で身体を洗ったりすることもあります。
また、シャワーも日本の物とは違って、壁に固定されているものが多く、動かすことはできません。温度設定も、昔日本でもよく見られたように水とお湯の量を調整して出すのが一般的で、一度お湯を止めると再度温度を調整しなくてはならなくなるので、余計に「短時間でのシャワー」が当たり前になりやすかったのかもしれません。

また、アメリカでは、小さな子供でも、異性の親とは一緒にお風呂に入りません。性的虐待とみなされ、法律でも禁止されています。「となりのトトロ」で、お父さんと娘たちが一緒に入浴しているシーンは、アメリカでは問題になったそうです。日本では当たり前の光景ですが、アメリカに子連れで旅をする時は気を付けなくてはなりませんね。

フィンランドのサウナ

フィンランドでは、「お風呂」の代わりに「サウナ」が一般家庭に多く普及しています。

「フィンランド人にとっての大切な『3S』は、シベリウス・シス(フィンランド魂)・サウナ」と言われ、古くからサウナは生活の一部として、フィンランドの人々にとって重要なものとなっています。昔、病院での出産が当たり前ではなかった時代、人々はサウナで出産をしていたそうです。フィンランドでは、サウナが「生と死」を意味すると言われているのですが、その理由はそんなところからきているのかもしれません。
サウナは、汗をかくことで代謝をよくし、心身をくつろがせるだけでなく、家族友人たちとの大切なコミュニケーションの場でもあります。この辺りは、日本人が温泉に入りながらみんなでおしゃべりするのと、似た部分があるかもしれませんね。

韓国のハンジュン

日本のお隣、韓国では「ハンジュン」と呼ばれる「ドーム型の蒸し風呂」があります。韓国版サウナですね。フィンランドとは違い、通常のお風呂代わりではなく、古くから「民間療法」のひとつとして使われていたそうです。
現在では、韓国の家庭でもシャワーが普及していますが、20年ほど前までは、桶にお湯をためて身体を洗うような形が一般的で、週に一度ほど「アカスリ」に通い、溜まった汚れを落とすというスタイルだったため、韓国では「アカスリ」の文化が広く残っているそうです。

トルコのハマム

トルコでは、日本の銭湯と似た「ハマム」と呼ばれる「公衆浴場」があります。「半地下の閉じられた空間に作られ、腰布を付けた状態で入る。低温サウナのような室内で、湯浴みをし、その後、垢すりやマッサージなどが行われ、最後は脱衣所でお茶や水たばこを楽しみながら歓談する」というスタイルが多くみられるようです。ここでも、お風呂は、くつろぎながらコミュニケーションを楽しむ場とされていますね。

インドネシアのマンディ

熱帯であるインドネシアでは、シャワーやお風呂がある家庭はとても少なく、一般的に「マンディ」と呼ばれる「水浴び」で、汗を流します。
家庭や公共のトイレの横には大抵、水槽に水が溜めてあり、手桶でその水をすくって、身体にかけて洗い流します。一日数回、少なくとも朝と夕の2回は行うことが主流です。お湯はありませんが、夏のように暑い気温での水浴びは気持ちが良いですよね。

いくつかの国をあげましたが、やはりお風呂は「衛生面」だけのものではなく、「コミュニケーションの場」として利用されている国が多くあります。他国の文化を踏まえた上で、ゲストを銭湯や温泉に誘って、一緒にくつろぎながら、コミュニケーションを楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

民泊スタートアップNaviでは、この他にも、お部屋の使い方や国の違いによる注意点など、ホストが気を付けたい情報が満載です。トップページから、あなたが注意すべきことがないかチェックしてみてくださいね。

5.まとめ

  1. 海外では「湯船につかる」ことは一般的ではないので、湯船はなくても、シャワーがあれば充分です。
  2. 入浴は生活の一部なので、ゲストが普段から慣れ親しんだ方法でお風呂を利用できるよう、考慮してあげるとよいでしょう。

【備品】

  1. シャンプー・リンス・ボディーソープは、香りが優しいものを選びましょう。業務用を詰め替えると便利です。
  2. バスタオルは、薄すぎず、肌触りの良いものを最低2枚は用意しておきましょう。
  3. お風呂マットは、濡れたままにせず、頻繁に交換しましょう。乾きやすいものが便利です。
  4. ドライヤーは、需要の多い備品です。使いやすい場所に用意しておきましょう。ゲスト持参の海外製品は、電圧の違いで使えない可能性があります。
  5. その他、必須ではありませんが、ホテルのようなアメニティ(歯ブラシ・かみそり・化粧品・綿棒など)を備えておくのもよいかもしれません。

【清掃用品】

  1. お風呂用洗剤・カビ取り洗剤・お風呂用スポンジ・ブラシ・排水溝ネットなどを使い、常にキレイを保ちましょう。
  2. 清掃がしやすいよう、備品は最低限にしておくとよいでしょう。

【注意点】

  1. 一般的な湯船のあるお風呂の場合、ゲストは湯船に入らずに、湯船を洗い場として使うかもしれません。お湯を張る際は、「身体を清潔にしてから入ること」「お湯を抜かないこと」など、ルールを説明しておくとよいでしょう。
  2. シャワールームの場合、シャワーの使い方がわかれば問題ありません。脱衣所がない場合は、カーテンや衝立などで仕切りを用意しておきましょう。
  3. 3ユニットバスの場合、周りが濡れないようにシャワーカーテンを使いましょう。またシャワーカーテンはカビやすいので、頻繁な清掃を心がけましょう。

【銭湯・温泉】

  1. 銭湯や温泉は、日本の文化的な観光地としても好まれています。ゲストと一緒に、近所の銭湯を楽しむのもよいでしょう。
  2. タトゥーが禁止されている場所が多くあります。ゲストにタトゥーがある場合、あらかじめ、問題がないか問い合わせてあげると親切です。
  3. 温泉地では、温泉付き客室や貸切風呂がある場合、タトゥーがあっても大丈夫かもしれません。これも、問い合わせてみるとよいでしょう。

【海外お風呂事情】

  1. 多くの国で、お風呂は「身体を清潔にする」目的だけでなく、「コミュニケーションの場」として使われています。コミュニケーションのひとつとして、ゲストと一緒に裸の付き合いをするのも、ゲストにとって思い出深いものになるかもしれませんね。

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